コーラルピンク(Coral Pink)の色見本・カラーコード
~ 世界の伝統色「ピンク系の色」~
コーラルピンクの色情報
色名・由来・カラーコード
色の名前 | コーラルピンク |
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読み / 綴り | coral pink |
由来 / 概要 | 桃色珊瑚(ももいろさんご)の色 |
系統色名 | pl-R (薄い赤) |
マンセル値 | 2.5R 7.5/4 |
webcolor | #f8c6bd |
RGB |
R(赤):248 G(緑):198 B(青):189 |
CMYK |
C(シアン):0 M(マゼンタ):30 Y(イエロー):20 K(ブラック):0 |
コーラルピンク(coral pink)とは
コーラル(Coral)とは、海に生息する珊瑚(さんご)のこと。ピンクにオレンジを足したような温かみのあるピンク色です。
珊瑚は古来より装飾品や工芸品に用いられており、コーラルという色名は16世紀(1513年)には記録されています。
ただ、この頃のコーラルはコーラルレッドだったと考えられており、コーラルピンクの登場は19世紀(1892年)になります。
コーラルは一般には「黄みのピンク」をさす色名ですが、赤よりのものからピンクよりのものまであり、幅の広い色です。
赤よりの色をコーラルレッド、ピンクよりの色をコーラルピンクとよび、最近はコーラルピンクの方がよく使われます。
日本には珊瑚色という色名があります。
珊瑚とは?珊瑚の種類と色の価値
海底で見かける美しい珊瑚は植物のようにも見えますが、実はクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物門に属する動物です。
珊瑚にはイソギンチャクのような軟質のものから、珊瑚礁を形成する硬質のものまで様々な種類があります。
珊瑚の色にも様々な色があり、自然の珊瑚は主に「赤珊瑚・桃色珊瑚・白珊瑚・黒珊瑚」に分類されます。
装飾品としての珊瑚は、色によって価値が変わりますが、実は珊瑚の色の価値は地域によって異なります。
東洋では赤みが深い珊瑚の方が高価とされてきましたが、西洋では地中海で赤色珊瑚がよく獲れたため、桃色珊瑚の方が貴重で高価とされてきました。
現在では、珊瑚は赤が深く、斑点や色ムラがないものほど価値が高いとされており、最高級の色の珊瑚は「血赤珊瑚」とよばれています。
化粧品などのピンクのバリエーションに
コーラルピンクのような黄みのピンクは、元気で健康的に見えるため、化粧品やファッションにも人気の色です。
東洋人の肌によく合う色なので、赤やピンクが苦手な人でも使いやすい色です。
パーソナルカラーではイエローベースに分類される、Springを代表する色のひとつです。
参考:ヴィセ ネンマクフェイク ルージュ「うさぎの恋人 コーラルピンク」
文具や画材にも人気の色
最近では、色のバリエーションが豊富な画材や文具の色に、コーラルまたはコーラルピンクが含まれていることがよくあります。
通常の白みのピンクの他に、コーラルピンクのような黄みのピンクや、青みのピンクなどを使い分けると、色彩表現の楽しさがぐっと広がります。
世界の珊瑚(コーラル)にまつわる色名
日 ■珊瑚色(さんごいろ): 明るい赤
英 ■コーラルレッド(Coral Red): 明るい赤
英 ■コーラルピンク(Coral Pink): 薄い赤
仏 ■コラーユ(Corail): 強い黄みの赤