紅色(べにいろ)の色見本・カラーコード
~ 日本の伝統色「赤系の色」~
紅色の色情報
色名・由来・カラーコード
色の名前 | 紅色 |
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読み / 綴り | べにいろ |
由来 / 概要 | 紅花から抽出される色素の色 |
系統色名 | vv-R (鮮やかな赤) |
マンセル値 | 3R 4/14 |
webcolor | #ca0048 |
RGB |
R(赤):202 G(緑):0 B(青):72 |
CMYK |
C(シアン):10 M(マゼンタ):100 Y(イエロー):53 K(ブラック):10 |
紅色(べにいろ)と紅(くれない)
キク科の越年草(二年草)である紅花(べにばな)の花弁から抽出される色を紅色(べにいろ)といいます。紫みの鮮やかな赤色が特徴です。
紅花はエチオピアやアフガニスタンが主な産地でしたが、インドや中国を経由して、早くから日本にも渡来していました。
もともとは、呉藍(くれあい=呉から伝った藍)が転じた「くれない」とよんでいましたが、近世以降、紅を「べに」とよぶようになりました。
※藍は藍色ではなく染料という意味です。
紅花(べにばな)と紅花染
紅花の花びらは黄色ですが、発酵などの工程を経て紅色になります。
紅花はとても高価な上に染色にも工程がかかり、濃い色に染めようとするほど高額になりました。
そのため紅花染で濃く染めた色は禁色とされ、庶民には衣服への使用が禁止されていました。
許し色(ゆるし色)として禁止されない色の限界が「一斤染(いっこんぞめ)」という色です。
一斤染は、紅花の花一斤(いっきん=約600g)で絹一疋(いっぴき=二反)を染めた色で、淡いピンク色になります。
それでも、少しでも濃く染めようとする者が跡を絶たなかったといいます。
日本の国旗「日章旗」の色
日本の国旗は赤と白のイメージですが、1999年に制定された「国旗及び国歌に関する法律」では「地色は白色、日章は紅色」と定められています。
関連する色・類似色
■紅色(べにいろ): 鮮やかな赤:紅花から抽出された色素の色
■一斤染(いっこんぞめ): やわらかい赤:一斤の紅花で絹二疋を染めた色
■薄紅(うすくれない): やわらかい赤:薄い紅色
■暗紅色(あんこうしょく): 濃い赤紫:黒みを帯びた紅色
■退紅色(たいこうしょく): やわらかい赤:薄くくすんだ紅色
■真紅(しんく): 濃い赤紫:真の紅色