カラーセラピーとは(色彩の効果と人間の自己治癒力)
カラーセラピーとは
カラーセラピーとは色を使った心理療法。
好きな色を選んだり、効果的な色彩を生活に取り入れることにより心や体を元気にします。
あなたが無意識に選んだ色には、あなたの性格や心身の状態が映し出されています。
・がんばりたいときに鮮やかな赤を選んだり
・やさしい気分のときに明るいピンクを選んだり
・ゆっくりしたいときに茶色や緑を選んだり
普段、鮮やかな赤が好きな人でも、「疲れたな~今日はゆっくりしたいな~」というときには赤がうるさく感じることがあります。
カラーセラピーの原理
色彩の治癒力
色を選んだ時、そこにはあなたの心が表れます。
たとえば、あなたの心がつらい状態にあるとき、無意識につらい感情をはき出すことができる色を選びます。それは、涙のような青色かもしれません。煮えたぎるマグマのような真っ赤な色かもしれません。
逆にあなたの心がしあわせな状態のとき、そのしあわせを増幅させることのできる色を選びます。そのときに、心が心地よい色を選んでいます。
色彩は心に刺激を与え、感情を豊かにします。
感情がマヒしたり、うまく感情を表現できなくなると、大きなストレスとなります。
ストレスは病気につながる危険なもの。色を通して感情を表現することにより、心にたまったストレスとうまく付き合えるようになります。
色は右脳で選ぼう
心の状態にそって色を選ぶのは右脳のはたらき。
左脳の役割は合理的・目的にそって色を選ぶこと。昨日は何色の服だったから今日はこの色とか、この色の横にはこの色がバランスがよいとか、それらは左脳の働きです。
実生活では左脳の働きが強くなるので、カラーセラピーのときはできるだけ右脳で色を選ぶようにしましょう。右脳を使う簡単な方法は、左手を使うことです。できるだけリラックスして、まわりのことは何も考えず、直感で気になる色を選んでみましょう。
カラーセラピーと生理現象
体調への影響が大きい心臓の動きや体温などは「自律神経」によって調整されています。
「自律神経失調症」ということばを聞いたことありませんか?これはストレスなどにより、自律神経の機能が低下する症状です。
自律神経は意識して操作できるものではありません。
しかし、この自律神経。色により影響を受けることがわかっています。
自律神経には
・活動する神経の「交感神経」
・休息する神経の「副交感神経」
の2つがあり、必要に応じて切り替わって働いています。
自律神経失調症とは、この交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできない症状です。
色は「暖色系の色」と「寒色系の色」にわけることができますが、暖色系の色は交感神経を活発にさせ、寒色系の色は副交感神経を活発にさせます。
暖色系の色(赤や黄)
交感神経を刺激する→心身を活動的な状態にする
寒色系の色(青や紫)
副交感神経を刺激する→心身を休息する状態にする
こんな実験があります。
同じ人が赤で統一された部屋と、青で統一された部屋に順番に入り、それぞれの部屋で脈拍数と体温を測ります。すると多くの人は赤の部屋で測った時kの方が脈拍数が多くなり、体温も高くなりました。
この結果から赤という色が交感神経を活発にしていることがわかります。
色を暖色系と寒色系にわけた場合、暖色系は「動」的な心の状態、寒色系は「静」的な心の状態と結びつくことが多いようです。
カラーセラピーで選んだ色から心が「動」的な状態を欲しているのか「静」的な状態を欲しているのかがわかります。
人間の自己治癒力
人間には自己治癒力があり、心は今、必要な色を知っています。
心が欲するままに色を与え、心が欲するままに色を使う。
これがカラーセラピーの原理となります。
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