オーラソーマ
目次
オーラソーマ(Aura-Soma)とは
オーラソーマとは、1983年にイギリスのヴィッキー・ウォールが創始したカラーセラピーです。カラーセラピーは色彩を用いたセラピー(色彩療法)全般を指しますが、上下2層の色に分かれたカラーボトルを使うのがオーラソーマの特徴的です。
オーラソーマは1995年頃から日本でも有名になり、「カラーセラピー=オーラソーマ」と言えるほど、メジャーなカラーセラピーの一つです。今ではオーラソーマから派生した「オーラライト」や「アヴァターラ」などのカラーセラピーもありますが、それらもオーラソーマと同じように上下2色のカラーボトルを使います。
オーラソーマは1991年に創始者ヴィッキー・ウォールが亡くなった後、ヴィッキーとともにオーラソーマを研究してきたグループの一人である「マイク・ブース」が引き継いでいます。
ヴィッキー・ウォール(Vicky Wall、1918~1991年)
オーラソーマの創始者として有名なヴィッキー・ウォールは、幼い頃から超能力をもち、人のオーラが見えるなどいくつかの特別な能力があったと言われています。若い頃は、薬剤師やキロポジスト(足の治療にあたる専門職)としてクリニックを開設していました。
しかし晩年、糖尿病や腎臓病を患い両目を失明した彼女は、瞑想の最中に「水を分けなさい」というメッセージが聞きました。それが上下2層に分けられたカラーボトルの始まりです。その後、ボトルの持つ癒しの力や、ボトルの色とオーラの色との関係などを見出し、カラーセラピー「オーラソーマ」として体系化していきました。
オーラソーマは占いではない
オーラソーマはスピリチュアルなセラピーとして取り上げられることも多いため、色を使った占いや性格判断と勘違いされることがあります。
しかし、オーラソーマは占いではありません。オーラソーマは「自分」が選んだカラーボトルをとおして自分の内面の声を聞く、”気づき”のセラピーです。オーラソーマでは、セラピストは選び手の気づきを促す「案内人」となります。
また、色には光が含まれていることから、オーラソーマは”光のセラピー”と呼ばれることもあります。オーラソーマをとおして心の中に光がさしこみ、自分の内面を明るく照らすことができるようになります。
オーラソーマの考え方
オーラソーマでは人の肉体のまわりを「オーラ」が包んでいると考え、病気は悩みやストレス・誤った思考などによって魂が安定を失い、オーラが乱れることに原因があると考えます。
したがって、オーラソーマのカラーセラピーでは、アロマや鉱物などのいろいろなエネルギーを含むカラーボトルを使って、オーラの乱れを整えることにより、心身の乱れを調整していきます。
114本のカラーボトル(イクイリブリアムボトル)
オーラソーマでは、イクイリブリアムボトルと呼ばれる四角いカラーボトルを使います。オーラソーマには現在114本のボトルがあり、ときどき本数が変わります。
イクイリブリアムボトルにはそれぞれのボトルに名前や意味(メッセージ)があり、オーラソーマ・カラーセラピーの中心となるツールです。
多くのエネルギーを含むボトル
イクイリブリアムボトルは上下2層の色に分かれており、「バランスボトル」とも呼ばれます。上層部は精油などを含む油の層で、下層部はイギリス・グラストンベリーのチャリスの井戸から汲み上げた特別なヒーリング水にハーブの抽出液などを含ませた水の層です。
つまり、オーラソーマのイクイリブリアムには、色のもつカラーセラピー効果、ハーブやアロマによる植物療法、宝石やクリスタルなどのエネルギーも含まれています。
普段は、上下2層に完全に分離した2色カラーのボトルですが、中の液体を使うときはボトルをよくふり、2つの層を完全に混ぜ合わせて使います。このとき生まれた色を「シェイクカラー」といいます。
上層は顕在意識/下層は潜在意識
オーラソーマで使うイクイリブリアムボトルは、上下2層に分かれたカラーボトルですが、この上下の層の色のちがいにも意味があります。
上層の色は顕在意識、つまり選び手本人が意識している領域を表しています。パーソナリティや将来のビジョンなど、本人が意識している情報を示します。
下層の色は潜在意識、つまり選び手本人が意識していなかったり気付いていない領域を表しています。未知の可能性や生まれ持った使命などの情報を示します。
カラーボトルの使い方
カラーボトル(イクイリブリアムボトル)は、セラピストのガイドにそって選ぶだけで、本当の自分を知ることができます。その”気づき”を得るだけでも十分な効果があるのですが、カラーボトルを実際に生活に取り入れることにより、より大きなヒーリング効果があります。
カラーボトルは近くに置いて眺めたり、身に付けたりすることにより色(光)のエネルギーをもらうことができます。また、ボトルの中の液体を体にぬって使うことにより、中に含まれているアロマなどのエネルギーを直接体に吸収することもできます。
カラーローズと基本14色
オーラソーマでは基本となる14色のカラーがあります。114本のカラーボトルも、この14色のバリエーションと組み合わせで作られています。
カラーローズ
カラーローズとは、オーラソーマで使う独自のカラーチャートです。色がバラ(ローズ)の花びらのように並んでいることから、カラーローズと呼ばれます。
オーラソーマでは、カラーローズ上の13色にピンクを合わせた14色を基本色として使用します。
カラーローズの作り方
まず、第一色として
・ブルー
・イエロー
・レッド
の3色を並べます。
次に、第二色として、隣り合う色同士を混ぜ合わせた色をおきます。
・オレンジ=レッド+イエロー
・グリーン=ブルー+イエロー
・バイオレット=ブルー+レッド
の3色です。
そして、第三色はふたたび、隣り合う色同士を混ぜ合わせた色をおきます。
・コーラル=レッド+オレンジ
・マゼンタ=レッド+バイオレット
・ロイヤルブルー=ブルー+バイオレット
・ターコイズ=ブルー+グリーン
・オリーブグリーン=グリーン+イエロー
・ゴールド=イエロー+オレンジ
最後に、全ての色を混ぜ合わせた光の色であるクリアを中心において、カラーローズが完成します。さらに、この13色にレッドの強力な形とされるピンク(レッド+クリア)を含めた14色が、オーラソーマの基本14色です。
オーラソーマの基本14色の意味
レッド
生きるパワーを表す色。地に足をつけて、現実的に生きていく力強さや情熱を与えてくれる色です。
ピンク
愛と優しさの色。自己受容をサポートする無条件の愛の色です。
コーラル
知恵と勇気の色。自分自身が快適で幸せに、ポジティブで明るい場所へ一歩踏み出すための勇気をくれる色です。
オレンジ
自立と依存、人とのつながりをサポートする色。過去のショックやトラウマ、傷を解放する色です。
ゴールド
自信と輝きの色。自分の内側にもつ、自分だけの輝きと価値を照らし、気づきをサポートしてくれる色です。
イエロー
知性と喜びの色。どんな状況でもポジティブに捉えて、暗闇の中に光を見出す力を与えてくれる色です。
オリーブグリーン
調和と成長の色。自分の根幹がぐらつくほどの大きな壁に直面したときでも、それを乗り超えるパワーをくれる色です。
グリーン
調和と癒しの色。嫉妬心や怒りや悲しみの感情をやわらげ、心にゆとりを持って、リラックス・リフレッシュしてくれる色です。
ターコイズ
創造と表現の色。ハートからのコミュニケーションを表し、心が感じたものを増幅して表現する力を与えてくれます。
ブルー
平和とギフト(生まれつき持つ才能)の色。自分の才能を生かした生き方や、コミュニケーションをサポートしてくれる色です。
ロイヤルブルー
直感と応援の色。傷つくことを恐れずに学ぶことw応援し、傷つきやすい人の心をサポートする色です。
バイオレット
気高さと癒しの色。スピリチュアルな能力が高まり、本当に大切なものが見えるようになる色です。
マゼンタ
愛を充電してくれる色。ケアする人をケアし、心に愛がよみがえることにより力強い平和と安らぎを与えてくれる色です。
クリア
涙と浄化の色。過去の苦しみや悲しみを涙のように洗い流し、心をすっきりとさせてくれる色です。
オーラソーマのカラー診断(コンサルテーション)
オーラソーマのカラー診断は、カラーボトルを選ぶことにより進んでいきます。オーラソーマではこのカラー診断を「コンサルテーション」と呼びます。
カラーボトルは左手で
オーラソーマのカラー診断では、目の前に並べられた114本のカラーボトルの中から、気になるボトルを4本選びます。
このとき、ボトルは左手で選びます。左手は直感や感覚を司る右脳とつながっています。つまり、左手を使うことにより、論理や記憶が作用する左脳の影響をできるだけ抑え、今そのときの直感で気になる色を選ぶことができます。
またボトルの透明なガラス部分を直接手で触れてはいけません。手からボトルにエネルギーが流れ込むからです。ボトルを持つときは、ボトルのフタの部分を持つようにしましょう。
4本のボトルの意味
オーラソーマのカラー診断で選ばれた4本のボトルには、選ばれた順番に対応する意味があります。
■1本目のボトルの意味「魂のボトル」
カラー診断で1本目に選ばれたボトルは、選び手の「人生の目的・使命」を表しています。
下層の色は何度も転生を繰り返してきた選び手の本質的な魂の色。上層の色は、今世を生きるために持って生まれてきた魂の特性を表します。
■2本目のボトルの意味「ギフトのボトル」
カラー診断で2本目に選ばれたボトルは、選び手の「人生の課題・テーマ」を表しています。
課題を乗り越えたときにこそ新たな才能が生まれるため、才能を与えるギフトのボトルと呼ばれます。
■3本目のボトルの意味「今、ここのボトル」
カラー診断で3本目に選ばれたボトルは、選び手の「現在の状態」を表しています。
選び手が今気づきはじめていることや、過去がどう影響して現在の状態にあるかなどを表します。
■4本目のボトルの意味「未来のボトル」
カラー診断で4本目に選ばれたボトルは、選び手の「未来の可能性」を表しています。
これからの希望や方向性、未来の可能性、展望などが表れます。
オーラとチャクラの色
チャクラとは
チャクラとは、体に7箇所あるとされるエネルギーの中心です。古代インドから発祥した考え方で、ヨガや東洋医学などでも用いられます。
チャクラは点ではありません。回転する車輪のように光の帯として表現されます。チャクラはエネルギーの基点なので、チャクラが弱まりエネルギーが滞ると、心身にいろいろな不調が表れます。
オーラソーマでは、このチャクラ(光の帯)をオーラと捉え、オーラを整えることによりエネルギーの循環をよくし、心身の健康を向上させます。
東洋のチャクラと西洋のオーラ。地域や言葉がちがっても同じような考え方があることは、とても興味深いですね。
チャクラと色
チャクラは体の中心部にあり、腹部から頭部に向けて7箇所ありますが、それぞれに対応した色があります。
第1チャクラ:ムーラーダーラ
場所:基底部(尾てい骨)、生殖器のあたり
色:レッド、ピンク
第2チャクラ:スヴァーディシュターナ
場所:下腹部、仙骨のあたり
色:オレンジ
第3チャクラ:マニプーラ
場所:大腸神経叢(胃のあたり)
色:イエロー
第4チャクラ:アナーハタ
場所:ハート、胸のあたり
色:グリーン
第5チャクラ:ヴィシュダ
場所:のどのあたり
色:ブルー
第6チャクラ:アージュニャー
場所:眉間、額のあたり
色:ロイヤルブルー
第7チャクラ:サハスラーラ
場所:頭頂部
色:バイオレット
※オーラソーマでは、上の7つに次の2つを加えて、9つのチャクラがあると考えます。
第8チャクラ
場所:頭の少し上あたり
色:マゼンタ
第4.5チャクラ
場所:のどと胸の間、胸腺のあたり
色:ターコイズ
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